重症心身障がい児の在宅支援の必要性が増加しています。重い障がい対応が求められる子どもたち、医療的ケアが必要な子どもたちを含め、多くの子どもたちが自宅(地域)で暮らしています。しかし地域には、重症心身障がい児が普通に暮らせるための社会資源が、医療・看護・教育・福祉あらゆる面において足りません。
平成24年4月1日より重症心身障がい児を主たる対象とするデイサービス事業所が認められましたが、いまだその事業所数は少なく、保護者のニーズに応えきれていません。制度が新しいこともあって、自治体で判断が異なることも多く、それらはサービス提供に影響しています。重症心身障がい児のケアに対応できるスタッフの確保、医療的ケアが必要な子を受け入れる研修と育成、さらには医療・看護・教育・福祉の連携が必要ですが、一つ一つの事業所単位でそれらの重要事項を行っていくのは難しいのが現実です。
制度に対する情報、行政との交渉、スタッフの教育や人材確保、医療機関や地域の関係機関との連携など、様々な問題があります。そこで、事業者同士が協力・連携をしていくことで、このような問題の解決を図り、重症心身障がい児者・医療的ケア児者が全国どの地域でも普通に暮らせるよう支援できるように「全国重症心身障がい児デイサービス・ネットワーク」を設立することといたします。(現在、全国重症児者デイサービス・ネットワークに社名変更)